『アジアの純真』の片嶋一貴監督が描く、壊れた愛の物語

母は私を愛しているのだろうか、私は母を正しく愛せているのだろうか……。これは、母親からの嫉妬、支配欲から逃れたいと思いながらも、母に愛されたいと願う娘の痛みを生々しく描いた、歪んだ母娘の物語である。年少期の母親との関係、母親の過保護や過干渉が原因である場合が多い境界性パーソナリティ障害を抱える女性たちの実体験をもとにストーリーが構成され、主人公の苦しみに共感の声が多く寄せられている。主人公“カオリ”に、母親からの自立に苦しみ、揺れ動く20歳のリアルを見事に体現し、『ピストルオペラ』『誰も知らない』などで唯一無二の存在感を見せた韓英恵。 >>続きを読む