映画「 その日のまえに 」の感想


2009年08月13日 東京国際映画祭鑑賞

今作の「その日のまえに」も期待?を裏切らない、大林テイスト満載の作品でした。大林監督の作品を受け付けない方には今までの作品以上に受け入れがたい作風だと思います。しかし、この物語はさすが重松清さん原作だけあって、心にビシビシと突き刺さってきます。そして全ては1時間30分以降に悲しみや、希望や、幸せが現実と幻想が交差しながら押し寄せてきます。この現実と幻想が交差しながら且つノスタルジックに、それもとても近年のテイストとは思えない古びたテイストが観る人によっては良かったり悪かったりと…、何とも言えないのが大林監督作品の特徴の一つとも言えるような気がします。

大林監督作品が好きな私としても、気になる所は多々あります。これは今作に限らず毎回、なんじゃこりゃ?と思わず首をかしげてしまうシーンはあるのですが、それをカバーする良いシーンも沢山用意されていますし、大林監督の個性だと変に納得させられてしまうだけの力も感じれます。とは言うものの筧利夫さん演じる佐藤俊治の幼少の時代設定はちょっと古過ぎると思います。あの子供たちの服装、そして売店のバァさんの設定。ピンクレディが流行っていた時代とは、とても思えない古臭い設定は何度見ても、まるでホラーのようです。私はこの映画「その日のまえに」は2008年の東京国際映画祭で一度鑑賞し、その後DVDでの鑑賞しましたが、やはりこの俊治の幼少時代の設定に関しては?です。あと駅長くんの「出発しゅんこぉ?!」は大林監督の観る人への“明日への希望”が込められていると勝手に解釈しております。この駅長やとし子に宮沢賢治の詩を絡め、映像表現していることで、味わい深い物語となっているようにも思えます。

キャストに関しては、これまで大林監督作に出演している宝生舞さんや高橋かおりさん、筧利夫さんに、そして山田辰夫さん、峰岸徹さんなど大林監督作品が好きな私にとってうれしい限りのキャスティングです。そこに永作博美さんという強力な女優さんが加わったことで、見応えある作品となっています。日野原とし子を演じた永作博美さんは期待を裏切らない素晴らしい演技をみせてくれてます。とても可愛らしい乙女でもあり、とても賢い妻であり、そして「その日」までを必死に笑顔で過ごそうとする健気な女性を見事に演じています。

とし子の夫を演じた南原清隆さんは、ちょっと力が入りすぎちゃったかな?とも思えますが、南原さんだけに限らず、他のキャストの演出に関しても独特な演出がされています。とにかく前半から中盤までの思い出巡りを軸とした回想を含めた展開をジメジメしたものせず、ここぞという1シーンだけに集中させた構成は涙を倍増させる作りとなっていました。この永作博美さん演じる、とし子に関しては大林監督テイストではなく、永作博美さんならではのテイストだと思いますので、大林監督作品が苦手な方でも、永作博美さんの演技だけは味わえると思えます。永作さんが苦手な方はアウトですけどね…(^^;

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