映画「 女の子ものがたり 」の感想


2009年08月28日 試写鑑賞

ともだちは選ばんといかんよ… なつみの母親のセリフが私の頭の中で繰り返され離れない、、、 その位、この映画「女の子ものがたり」において、このセリフはインパクトを感じます。ともだちって選んで付き合うものなのか?ともだち選びに果たして正解はあるのか?そして“幸せ”って、何なのか?そんなことを考えさせられる映画です。主人公・なつみは引っ越した町で、きいちゃんとみさちゃんという二人の女の子と仲良くなるのですが、この女の子たち、家庭環境は決して良いとはいえない環境下で生きています。そんな環境でそれぞれが想い描く“幸せ”とはどのようなカタチなのか?が小学生?高校生、そして大人になるまでを大人になった深津絵里さん演じる、スランプから抜け出せない漫画家・高原菜都美の少女時代の回想を中心として見事に描かれています。

この映画「女の子ものがたり」は三人の貧困や暴力、親の再婚などの生活環境をベースとした物語なので、決してホノボノとした癒し系の映画ではないと思います。しかし三人の女の子の成長を映画は明るく、ノスタルジックに描かれていて、老若男女問わず、懐かしさや優しさに浸れる映画だと思います。そして印象的なシーンが随所に散りばめられています。特に巧さを感じたのは、なつみを中心とした人と人との“距離感”の描き方は素晴らしいと思います。

なつみは、きいちゃんやみさちゃんとは違って、人の付き合いに対して安易でなく、理想らしきものを持って、幼い頃から人付き合いをしているようにも感じます。「何か違う」「カッコ悪い」などは理想とのギャップから出てたセリフかも知れません。なつみと二人のことを“親友”と思っていないようにも見える所にも現れているような気がします。そして、この三人がぶつかり合うことで、本当の思いやりを浮き出させたシーンなど、“距離感”の強弱がとても印象的な映画です。

それからちょっとした細かな演出にも“距離感”を感じます。その中で小学生時代のシーンでクラスのちょっと大人びた女の子のグループの仲間になつみが誘われた時に、きいちゃんとみさちゃんが、小さく腰の位置で手を振るシーンは私の中ではとても印象的でした。こんな些細な演出などの積み重ねに、映画の質の良さを感じました。

「問題のない私たち」「子猫の涙」など森岡利行監督の作品は人と人の“距離感”が巧みに描かれていると思います。

詳細情報・あらすじ 感想・コメントを投稿する

映画 女の子ものがたり 森岡利行監督 関連商品 

映画「問題のない私たち」 [DVD]

販売元:コナミデジタルエンタテインメント( 2004-07-28 )

定価:¥ 4,937 ( 中古価格 ¥ 595 より )

Amazon価格:¥ 6,500

時間:98 分

1 枚組 ( DVD )



子猫の涙 ラストファイト スペシャル・エディション [DVD]

販売元:角川エンタテインメント( 2008-06-13 )

定価:¥ 4,935 ( 中古価格 ¥ 928 より )

Amazon価格:¥ 1,153

時間:97 分

1 枚組 ( DVD )


関連記事:

    None Found


《 関連作品 》