映画「 カイジ 人生逆転ゲーム 」の感想


2009年09月24日 試写鑑賞

原作「カイジ」は独特の空気感がとても好きな作品で、映画化が決まって果たして、この空気感がどれくらい表現しきれるのか?を楽しみにしておりました。試写会で見た限り、この原作の持つ空気感は残念ながら私は感じることはできませんでしたが、「カイジ」の表面的な面白みは若干のストーリー構成を変えてはいるものの原作とほぼ同じで、“カードじゃんけん”、“鉄骨渡り”、“Eカード”の面白さは表現されていて楽しめました。これは映画としての面白味でなく、やはり原作の面白さであると思います。「カイジ」の面白さは、究極のバクチ、すなわち生きるか死ぬか、また肉体的痛みを伴うバクチ、想像しただけでも恐ろしい賭け事が今回の3つのゲームなのですが、映画ではゲームの面白さは楽しめるのですが、賭け事の“究極の恐怖”という点が変更されている為、本質的な部分がとても緩さを感じてしまいます。

物語は3つのゲーム(バクチ)の話なのですが、原作ではバクチ=人生と置き換えたときの借金を背負う者の考え方や生き方の弱さや甘さという部分が見事に表現されているのですが、映画では、そういう本質的な部分がオブラートに包まれていました。良く言えば説教臭くない物語になってしまっているので、今時の単純に楽しめる映画だと思います。そして人気俳優の方々がキャスティングされているのも見易さの要因のひとつです。原作の遠藤は男なのですが、女優・天海祐希さんをキャスティングする等、興行成績へ繋げるための工夫がされています。また佐原役に松山ケンイチさんが友情出演されていますが、映画では佐原という人物表現があまりにも簡素化されているため、ちょっと勿体無さを感じます。佐原が原作通りの展開で登場していれば松山ケンイチさんの良さは充分に伝わってきたのではないかと思います。そしてカイジを演じた藤原竜也さんは予想では期待を裏切られるかも?と思っていたのですが、へたれカイジぶりを好演されていました。

原作の持つ独特の空気感は漂ってきませんでしたが、借金を背負った者たちが、ゲーム主催者サイド、すなわち金を与える側にゲームルールにケチをつけるという勘違いぶり、借金を背負った者の醜さ、自己中心的な滑稽な様がカットされずに組み込まれていたのは、良かったと思います。

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