映画「 ビルと動物園 」の感想


2008年07月20日 劇場鑑賞

映画「ビルと動物園」は、特に大きなエピソードはありませんが、坂井真紀さん演じる30歳を目前とした都会で生活する女性・香子を、とても丁寧に、そして繊細に描かれた映画でした。香子の楽しみはひとり酒。このひとり酒するシーンはとても都会で暮らす女性がとても特徴的に描かれています。そしてひとりのOLとしての現実的なエピソードの数々が言葉少なめに描かれていて、誰しもがどれかにあてはまるのではないでしょうか。職場のシーンや送別会のシーンなど、職場での不愉快さもとても良く描かれていたと思います。

この都会で働く香子のことを心配する父親の姿が描かれているのですが、この父親と香子の心がとても良く描かれていたと思います。特に香子が実家に帰ったシーンでの父親が料理をする“息遣い”がなんとも言えないくらい優しくも切ないシーンでした。

30歳を目前にすると異性との出会い、関係も微妙な年頃ではないでしょうか。年齢的に年上の男性は既婚者の割合が多くなり、近い年代の男性は年下の女性を求める者が多く、そこそこ自立もできる女性でもありと、、、物語は、そんな大人の女性をビルの窓越しに小林且弥さん演じる学生の慎が一目惚れするのですが、慎は就職を目前とした学生で、自分の進むべき道を見出せないでいたのが、香子と出会い、そしてひょんなことから香子の父親と食事を共にしたことで何をすべきか少しだけ見出します。

この二人の関係は、なかなか明確な関係となるわけでもなく、物語は進むのですが、ひとつだけ明確なのは「動物園」が二人の距離を一気に近づけたということ。「遊園地」でなく「動物園」というところ。特に香子のような女性にとって「遊園地」よりも「動物園」の方が、年齢差のある男女にとって心の距離を近づけるには自然な場所なのだと感じました。

些細な所にもカメラのレンズが向けられた、繊細さを感じるとても良い映画でした。

詳細情報・あらすじ 感想・コメントを投稿する

ノン子36歳(家事手伝い) [DVD]

販売元:TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)( 2009-06-21 )

定価:¥ 4,935 ( 中古価格 ¥ 3,000 より )

Amazon価格:¥ 3,701

時間:105 分

1 枚組 ( DVD )



アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください。

関連記事:

    None Found


《 関連作品 》