映画「 きみにしか聞こえない 」の感想


2007年05月28日 試写鑑賞

オープニングのスクラップで作られた風車?で、この映画の世界に一気に入り込んでしまいました。「きみにしか聞こえない」は乙一さん原作です。乙一さん原作といえば…「ZOO」「暗いところで待ち合わせ」などがあります。そういえば先日「暗いところで待ち合わせ」のDVDが届いて、その中の小冊子に乙一さんの顔写真がありました。初めて拝見しました。ZOOも暗いところで待ち合わせも好きな映画です。「きみにしか聞こえない」はやっぱり邦画好き…注目の成海璃子さんが出演しているファンタジー映画です。

幼いころのちょっとした友達の言葉が原因で、こころを上手く開くことができなくなったリョウ。うまく人とコミュニケーションが取れない彼女がある時公園で拾ったおもちゃの携帯電話がきっかけで、まったく別の場所・時間にいるシンヤと知り合うことになるのですが、このシンヤとリョウのコミュニケーションは携帯電話でなく頭の中の電話です。物語は携帯電話でのやりとりでなく、一種のテレパシー?
このやりとりにプラス1時間の時差という設定が物語を面白くしています。こういう設定はイルマーレやターンなどと似ている設定なんですが、1時間の時差という
設定が二人の距離感を縮めていてラストでは緊迫した展開になります。中盤まではいくつかの小さな伏線がちりばめられています。演出的に中盤までは退屈感がありますが後半にこの伏線たちがしかっり集結します。

物語はちょっと悲しいお話なんですが、リョウがシンヤと知り合うことで、固まった心が少しずつ開き、言葉を上手に話せるようになっていく姿を成海璃子さんが等身大の演技で味あわせてくれます。この変わって行く姿にちょっぴり目頭が熱くなってしまいました。

この映画は言葉は凶器でもあり、人を勇気付ける武器でもあるということ伝えてくれてます。そしてあえてメールという手段を使わず、言葉と思いというものを使って人とのふれあいを優しく描いている映画です。

監督は「ただ、君だけを愛してる」で助監督を担当された荻島達也監督で、映像美にも拘って作られていることが感じられます。お気に入りの1本です♪

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