映画「 口裂け女2 」の感想


2008年03月22日 劇場鑑賞

前作の「口裂け女」がイマイチだったにも関わらず、なにか引き寄せるものがあって無意識のうちに身体が劇場に向かっておりました(^^; そしてまさかホラー映画を観て涙するとは予想もしていませんでした・・・(決して恐怖で涙したのではありません。切なくて悲しかったからです(^^;) ホラーといっても実際に起きた事件を元に描かれているので、ホラー要素としては非常に少ないのですが、その、わずかなホラー描写にエグさは光っていました。丁寧に描かれた?殺人描写も工夫がされていて想像を掻き立てる描写に背筋に寒気さえ走りました。ただし寒気は走るのですが恐怖感は襲ってきませんけどね・・・静かなる純愛サスペンスホラーとでもいいましょうか・・・。

ホラー映画として期待してみた場合、前半・中盤の平和な家族と純愛ストーリーのほのぼのとテンポの遅さに苛立つかもしれません。しかしちょっと一昔前のサスペンスとしてみた場合、私はかなり物語に引き込まれてしまいました。

飛鳥凛さん演じる三姉妹の末っ子・真弓はとても可愛い性格の女子高生で、陸上でも足が速く、そして裁縫が趣味。真弓の家族もとても温かく平和な家族です。物語は真弓が先輩に抱く恋心を中心として、ゆったりとしたペースで展開して行きます。この家族の運命は長女・雪枝の元彼の過ちによって180度変わって行くのですが・・・

真弓と口裂け女と結びつきの要素が物語の前半で細かに描かれて、とてもわかりやすくて良いと思いました。それと、この物語の根底に”人間という生き物”の嫌な部分が観ていて腹立たしくなるくらい見事に描かれています。都市伝説・口裂け女は人間の”噂”によって広がったものですが、真弓は残虐な事件で傷ついただけでなく、人の”噂”や”中傷”などが更に真弓の心を傷つけるのです。顔にも心にも傷を背負った少女の姿が切なくて、とても悲しいのです。
その真弓の人生を、飛鳥凛さんはとても良く演じられていたと思います。とくに後半の寂しげな雰囲気の漂わせ方、ラストシーンでの都市伝説へと変わっていくであろうという子供に向かうシーンは見事でした。

この話は30年前の話と言うこともあり、舞台も昭和感をそこなわい気配りがされていたと思いますし、特に西日の色を巧く使っているなと思いました。それとオープニングのクレジットバックの雰囲気作りの良さ、エンドロールでの当時の事件のことが流れて締める。という全体を通して丁寧にそして興味を引き付け離さない良い作りの映画だと思いました。

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